JSONの基本
JSON(JavaScript Object Notation)は、軽量で簡単に読み書きできるデータフォーマットです。REST APIのデータ交換や設定ファイルの保存形式として広く使われています。
JSONの特徴
キーバリュー型
JSONは「キー」と「値」のペアでデータを表現します。
キーは文字列で、値は文字列、数値、ブール値、null、オブジェクト、または配列を指定できます。
例
{
"name": "太郎",
"age": 25,
"isStudent": true
}
構造化データのサポート
JSONはデータを階層的に構造化できます。オブジェクトや配列をネストすることで、複雑なデータを表現可能です。
例
{
"person": {
"name": "太郎",
"contact": {
"email": "taro@example.com",
"phone": "123-4567"
}
}
}
人間にとって読みやすい
JSONは直感的で、プログラミング初心者でも理解しやすいシンプルなフォーマットです。
JSONの構文解説
主要な構文要素
オブジェクト
{}
で囲まれたデータ構造。複数のキーと値のペアを含みます。- 各ペアはカンマ(
,
)で区切ります。
例
{
"key": "value",
"anotherKey": "anotherValue"
}
配列
[]
で囲まれたリスト形式のデータ。- 要素はカンマ(
,
)で区切ります。
例
[
"りんご",
"バナナ",
"みかん"
]
区切り文字
-
{}
: オブジェクトを囲む。[]
: 配列を囲む。:
: キーと値を結び付ける。,
: 各要素やペアを区切る。
JSONで使用可能な値
JSONでは以下の6種類の値をサポートしています:
文字列
-
- ダブルクォーテーションで囲む必要があります。
- 例:
"Hello, World"
数値
-
- 整数や小数をサポート。
- 例:
42
,3.14
ブール値
-
- 真偽値を表す。
- 例:
true
,false
null
-
- 値が存在しないことを表す。
- 例:
null
オブジェクト
-
{}
で囲まれたキーと値のペア。
例
{"name": "太郎", "age": 25}
配列
-
[]
で囲まれたリスト。
例
["apple", "banana", "cherry"]
JSONの書き方のルール
キーは必ずダブルクォーテーションで囲む。
最後の要素やペアの後にカンマを付けない。
{
"key1": "value1",
"key2": "value2"
}
コメントはサポートされない。
JSONにはプログラムのようなコメント機能はありません。
まとめ
- JSONは、キーバリュー形式でデータを整理し、階層的に構造化できます。
- シンプルな構造と軽量さから、REST APIや設定ファイルなど多くの場面で利用されています。
- オブジェクトや配列を使用することで、複雑なデータの管理も容易です。
次回の記事では、このフォーマットを具体的に扱う方法や、実際に操作する方法を解説します。
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