アフィリエイト広告を利用しています
アフィリエイト広告を利用しています

土地家屋調査士向け 三斜求積をExcelで 3辺だけで不整形地面積

①事務攻略の書

「今すぐここの面積を出して。役所に提出するから根拠資料もセットで頼む」

現場で急にこう言われて、冷や汗をかいた経験はありませんか。

手元にあるのは巻き尺(またはレーザー距離計)と、ノートPCのExcelだけ。会社に戻ればCADがある。でも、戻っていたら間に合わない。

ここで大事なのは、「CADがないと三斜求積は無理」という思い込みを捨てることです。三角形は、3辺の長さが分かれば面積が計算できます。角度や座標がなくても進められます。

この記事でできること(最短ルート)

  • 3辺だけで三角形の面積をExcelで出す(ヘロンの公式)
  • 入力ミス(単位混在・三角形不成立・丸めズレ)をExcel側で気づけるようにする
  • 提出・検算で揉めにくい「根拠資料」形式に寄せた計算シート運用を作る

img01_route_overview

注意(信頼性のための前置き)

本記事は「Excelでの三斜求積(3辺法)を現場運用に落とす」ための実務ノウハウです。提出書類の様式・端数処理・検算ルールは、所属事務所や案件要件で異なります。最終判断は現場責任者・有資格者の運用に合わせてください。

  1. CADなし環境で事故が起きる原因(3つ)
    1. 1) 三角形が成立しない数値を入力してしまう
    2. 2) 単位混在(mmとm)が紛れ込む
    3. 3) 表示だけ丸めて「計算桁」がズレる
  2. Excelだけで面積を出す計算の仕組み(ヘロンの公式)
  3. Excelの数式で作る面積計算シート(コピペ可)
    1. 入力欄と計算欄を分ける(色のルール)
    2. 基本式(中間値を分けて保守性を上げる)
    3. 三角形不成立を「日本語で警告」する(IFERROR)
    4. 単位混在(mm混入)を“異常値アラート”で炙り出す
    5. 丸めは「表示」ではなく「計算」で揃える(ROUND/ROUNDDOWN)
  4. 印刷して根拠資料として残す(提出で揉めにくい形に寄せる)
  5. テンプレを入手して動作確認する
    1. 【無料配布】自動計算テンプレートの入手
    2. 「仕様の正」はシートではなくマクロにある
    3. 動作確認の手順(現場へ行く前に)
  6. 実務で三斜求積に落とし込む(事故を減らす運用)
    1. 土地を三角形に分割するコツ(細長い三角形は避ける)
    2. 野帳(メモ)をExcel入力順に合わせる(転記事故を減らす)
    3. 入力前・入力中・出力前の「3チェック」
    4. 保存は命名規則で事故を減らす(PDFで凍結)
  7. よくある失敗と再発防止ルール(現場の地雷)
    1. 失敗1:辺の取り違え(入力順のズレ)
    2. 失敗2:単位混在(mm混入)
    3. 失敗3:丸めの位置がバラバラ
  8. 次に読むと強い記事(内部リンク用)

CADなし環境で事故が起きる原因(3つ)

Excelは便利ですが、CADと違って「図形として成立しているか」を自動で保証しません。つまり、あり得ない入力でも計算できてしまうことがあります。事故の原因は大きく3つです。

img02_accident_causes

1) 三角形が成立しない数値を入力してしまう

3辺があっても、三角形が作れない組み合わせがあります。代表がこれです。

三角形の成立条件(必ずチェック)

最長辺 <(他の2辺の合計)

img03_triangle_inequality

成立しない数値を入れると、Excelは「#NUM!」になったり、式次第では不自然な結果になります。現場ではここを“日本語で警告”させるのが安全です(後述)。

2) 単位混在(mmとm)が紛れ込む

建築図面はmm、測量・土木はm、という場面は珍しくありません。焦っていると混ざります。

例として「15,500(mm)」を、そのまま「15500」と入力すると、Excel上は「15.5km」として扱われます。面積は二乗で効くため、桁が爆発します。

img04_unit_mix_alert

実録(よくあるやつ):分割三角形が10個以上ある案件で、1つだけ単位が混ざりました。合計面積だけ見ると「それっぽい数字」に見えて、誰も気づかず、後で差し戻し。原因究明に時間が溶けました。

3) 表示だけ丸めて「計算桁」がズレる

セルの表示が「12.34」でも、中身が「12.34567…」のままだと、検算時に端数がズレます。公的・対外的な根拠資料では、ここで揉めます。

見た目の丸めではなく、計算の段階でROUND/ROUNDDOWNを使うのがポイントです(後述)。

Excelだけで面積を出す計算の仕組み(ヘロンの公式)

数学が得意でなくても問題ありません。Excelに「命令」を出せればOKです。

使うのはこれだけ

  • 半周長:s = (a + b + c) / 2
  • 面積:S = √( s(s-a)(s-b)(s-c) )
  • Excel関数:SQRT(ルート)

img05_heron_formula

ここから先は、現場で壊れないように「計算」と「運用」を分けて作ります。計算式そのものより、間違えさせない設計の方が効きます。

Excelの数式で作る面積計算シート(コピペ可)

入力セルと計算セルを混ぜると、数式上書き事故が起きます。ここは設計で潰します。

入力欄と計算欄を分ける(色のルール)

  • 黄色:入力セル(人が触る)
  • グレー:計算セル(触らない)

img06_excel_sheet_layout

現場でのミスは「どこに入れるか分からない」瞬間に起きます。視覚で迷いを潰します。

基本式(中間値を分けて保守性を上げる)

A列・B列・C列に3辺(a,b,c)が入る想定です。D列に半周長、E列に面積を置きます。

(D2)半周長 s =(A2+B2+C2)/2 (E2)面積 S =SQRT(D2*(D2-A2)*(D2-B2)*(D2-C2))

1セルに詰め込むと、後で壊れたときに追えません。中間値を分ける方が実務では強いです。

三角形不成立を「日本語で警告」する(IFERROR)

現場で「#NUM!」は不親切です。異常は日本語で出します。

=IFERROR(SQRT(D2*(D2-A2)*(D2-A2)*(D2-B2)*(D2-C2)),"★三角形不成立★")

※上の式は例です。完成稿では、誤入力を検知しやすいように「成立条件チェック」を別セルで行う構成(推奨)も後述します。

単位混在(mm混入)を“異常値アラート”で炙り出す

単位混在は「数式で完全に防ぐ」より、異常値を即座に目立たせる方が現場では効きます。

チェック項目 おすすめの実装 狙い
入力値が大きすぎる 例:100m超でセル背景を赤(条件付き書式) mm混入を即発見
単位付き文字列 入力規則で数値のみ許可 「10m」入力事故を防ぐ

丸めは「表示」ではなく「計算」で揃える(ROUND/ROUNDDOWN)

根拠資料として整合を取りたいなら、丸めルールは式に埋め込みます(事務所ルールに合わせてください)。例:

(面積を小数第2位まで四捨五入する例) =ROUND(E2,2) (切り捨てが必要な運用なら) =ROUNDDOWN(E2,2)

印刷して根拠資料として残す(提出で揉めにくい形に寄せる)

計算できても、提出・共有で使えなければ意味がありません。ポイントは「第三者が検算しやすい表」にすることです。

img07_print_root_document

地番 辺a(m) 辺b(m) 辺c(m) 面積(m2) 摘要
123-1 15.250 12.100 9.850 92.26

「自分だけ分かるシート」から「第三者が追えるシート」へ。ここまでやって、現場で武器になります。

テンプレを入手して動作確認する

理屈が分かっても、現場でゼロから組むのは非効率です。テンプレは“早く正しく”に効きます。

【無料配布】自動計算テンプレートの入手

以下のリンクから、マクロ有効ブック(.xlsm)をダウンロードしてください。入力ミス検知も含めた構成です。

\ 現場の手戻りを減らす /

三斜求積_Excel3辺面積_SQRTテンプレ_v1_0

※動作環境:Excel 2016以降推奨(Windows/Mac)
※商用利用可・改変可(※どこでダウンロードしたか広めてくれると嬉しいです)

「仕様の正」はシートではなくマクロにある

Excelのセル数式は、誰かが上書きすると消えます。運用で事故が起きます。

そのためテンプレ側では、正しい計算ロジックとテストデータ(仕様の正)をマクロ側に寄せています。異常を疑ったら手で直さず、ボタンで“正の状態”へ戻す設計が安全です。

img08_macro_as_truth

運用ルール(固定しておくと強い)

ファイルがおかしいと感じたら、手修正で延命せず、マクロボタンで初期状態へ戻してから原因を切り分ける。

動作確認の手順(現場へ行く前に)

  1. マクロを有効化:セキュリティ警告が出たら「コンテンツの有効化」
  2. サンプル生成:ボタン押下でテストデータが入ることを確認
  3. 異常系が異常になる:三角形不成立が「警告表示」になることを確認
  4. 計算セル保護:計算セルが編集できない(保護されている)ことを確認

実務で三斜求積に落とし込む(事故を減らす運用)

道具が良くても、運用が雑だと事故は起きます。ここからが本題です。

土地を三角形に分割するコツ(細長い三角形は避ける)

極端に細長い三角形は、計測誤差が面積に増幅されやすくなります。可能な範囲で「どっしりした形」を作る方が安定します。

実録:障害物回避で無理に細長い三角形を作った案件で、巻き尺のたわみが原因の誤差が積み上がり、面積が大きくズレました。後で測り直して収束。最初から安定形に寄せる方が早いです。

野帳(メモ)をExcel入力順に合わせる(転記事故を減らす)

現場→事務所で転記するとき、「並び替え」が入るとミスが生まれます。野帳の段階で、Excel入力順(a→b→c)に合わせます。

  • 野帳に「辺a」「辺b」「辺c」の列を作る
  • 入力時は左上→右下のリズムで機械的に転記する
  • 記憶に頼らず、ID(No.)で照合する

入力前・入力中・出力前の「3チェック」

入力前チェック

  • 単位はmで統一(図面がmmならmへ換算してから入力)
  • 辺のID(a/b/c or No.)が現場メモに書いてある

入力中チェック

  • 三角形不成立の警告が出ていない
  • 入力値が常識外れ(例:100m超)になっていない

出力前チェック

  • 合計面積の桁が「肌感覚(歩測・想定坪数)」と一致している
  • 丸めルール(ROUND/ROUNDDOWN)が運用どおり
  • 提出用はPDF化して“凍結”している

img09_three_checks

保存は命名規則で事故を減らす(PDFで凍結)

20260120_〇〇邸_求積_三斜_v1_編集.xlsx 20260120_〇〇邸_求積_三斜_v1_FIX.pdf

img10_naming_rule_pdf

Excelは編集できるのが武器ですが、提出・証跡では弱点になります。PDFで凍結して残すと揉めにくくなります。

よくある失敗と再発防止ルール(現場の地雷)

失敗1:辺の取り違え(入力順のズレ)

辺の順序そのものは面積に影響しない場合もありますが、後工程(図面合成・照合)で破綻します。計測前に辺へIDを振り、野帳とExcelを同じ順序で固定します。

失敗2:単位混在(mm混入)

「読み上げ確認」を運用に入れると減ります。「15.5メートル」と声に出して入力すると、15500のような入力が心理的に引っかかります。

失敗3:丸めの位置がバラバラ

表示だけ丸める/途中で丸める/最後だけ丸めるが混在すると、検算でズレます。丸めルールは“どこで丸めるか”まで含めて固定します。

次に読むと強い記事(内部リンク用)

この記事は「現場で今すぐ面積を出す」ための武器です。次は「分割のコツ」と「データ管理」を固めると、チーム運用でさらに強くなります。

当ブログは、お風呂好きのみなさんとに快適なお風呂生活を楽しんで頂きたい思いで運営しています。
「記事が役に立った」「続きも読んでみたい」と感じていただけたら、下記リンクからのご利用・ご支援で応援してもらえると嬉しいです。

※Amazonのアソシエイトとして、「メリ爺の事務攻略万歳」は適格販売により収入を得ています。

①事務攻略の書
シェアする
メリ爺をフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました